プロ直伝!自分でできるエアコン掃除の完全マニュアル
- amenixweb
- 11月20日
- 読了時間: 11分

目次
4-1. フィルター掃除で用意するもの
4-2. 6ステップでできるフィルター掃除
5-1. 吹き出し口・ルーバー掃除で用意するもの
5-2. お掃除棒の作り方と掃除手順
6-1. 室外機掃除で用意するもの
6-2. 室外機・ドレンホース掃除の流れ
1.はじめに
エアコンをつけたときに、
なんだかカビっぽいニオイがする
前より効きが悪くなった気がする
電気代が高くなった気がする
そんな違和感を覚えたことはありませんか?
「自分でエアコンの掃除をしてみたいけど、壊したらイヤだし…」「分解している動画を見たら、難しそうで手が止まった…」
こういう不安を持っている方はとても多いです。
この記事では、プロの考え方を踏まえながら、
自分で安全に掃除できる範囲
家にあるもので作れる簡単なお掃除道具
絶対にやってはいけない注意点
どこから先はプロに任せるべきか
どなたでも分かるように解説していきます。
2. エアコン掃除は自分でどこまでできる?
結論から言うと、エアコンの「外まわり」なら、自分で十分キレイにできます。
自分で掃除できるのは、このあたりです。
室内機
フィルター
前面パネルの表面
吹き出し口
ルーバー(風向きを変える羽根)の見える範囲
室外機
カバー表面
吸い込み口(網目部分)のホコリ
ドレンホース(排水ホース)の出口まわり
逆に、自分で手を出さないほうがよい場所は、
エアコン内部の金属の部分(アルミの板がびっしり並んでいるところ=熱交換器)
奥にある黒い円筒状の回転部分(送風ファン)
水が溜まる受け皿(ドレンパン)
電子部品(基板や配線)
こういった場所は構造が複雑で、素人が分解・洗浄すると故障・水漏れ・火災の原因になることもあります。
ポイントは、
「見えるところ・手が届くところだけを、自分でキレイにする」と割り切ることです。
3. 掃除を始める前に必ず守りたい3つのルール
エアコン掃除の手順に入る前に、絶対に守っておきたい基本ルールを先に押さえましょう。
ルール1:必ず電源を切り、コンセントを抜く
エアコン本体の運転を停止する
室内機の横にあるコンセントを抜く
コンセントがない場合は、ブレーカーを落とす
掃除中に誤って運転ボタンを押すと、ケガや感電の危険があります。
ルール2:室内機に直接水をかけない
室内機にシャワーやホースで水をかけるのは厳禁です
水拭きする場合は、タオルを固く絞る
水拭きした後は、必ず乾いたタオルで乾拭きする
エアコンの中には電気部品がたくさん入っているので、水がかかると故障の原因になります。
ルール3:自分で分解しない
フィルターや前面パネルなど「工具なしで外せる部分」だけにとどめる
ネジを外してカバーをバラすのはプロの作業範囲
特に基板周りや配線周りは触らない
この3つを守るだけで、トラブルのリスクをグッと減らせます。
4. 【室内機】フィルター掃除の正しいやり方
4-1. フィルター掃除で用意するもの
特別な道具は必要ありません。家にあるもので十分です。
きれいなタオル 2枚
台所用の中性洗剤
古歯ブラシ
掃除機
※エアコンクリーナー(スプレー)はここでは使いません。フィルターだけなら中性洗剤でOKです。
4-2. 6ステップでできるフィルター掃除
① エアコンの電源を切り、コンセントを抜く
安全のため、必ず最初に行ってください。コンセントがない場合はブレーカーを落とします。
② エアコンの前面パネルを開ける
ほとんどのエアコンは、正面の左右に指をかけるための凹みがあります。そこに両手の指をかけて、左右均等な力でゆっくり持ち上げると、「カチッ」と止まる位置で固定されます。
③ フィルターを外す前に周囲に掃除機をかける
いきなりフィルターを外すと、ホコリがパラパラと床に落ちてしまいます。
前面パネルを開けた状態で
フィルターとその周辺のホコリを、掃除機で軽く吸い取っておきます
これだけで後片付けがラクになります。
④ フィルターの「表側」から掃除機をかける
フィルターを取り出したら、まずは掃除機でホコリを吸います。このときのポイントは、
空気が最初に当たる「表側」から吸う
強く押し当てず、軽くなでるように
です。裏側から吸ってしまうと、ホコリが目の中に詰まりやすくなります。
⑤ フィルターを「裏側」から水洗いする
掃除機だけでは落ちない細かいホコリは、水洗いで落とします。
浴室などで、裏側から水を当てて洗う
表側から強い水をかけると、ホコリが目に押し込まれてしまうので逆効果
汚れがひどい部分は、中性洗剤を薄めた水につけ、古歯ブラシでやさしくこする
フィルターは薄いプラスチック製なので、強くこすりすぎないように気を付けましょう。
⑥ タオルで水分を取ってから、しっかり乾かす
乾いたタオル2枚ではさみ、「ポンポン」と叩くようにして水分を吸い取る
その後、風通しの良い日陰でしっかり乾かす
濡れたまま戻すと、エアコン内部でカビが増えやすくなります。完全に乾いたことを確認してから、本体に戻してください。
5. 【室内機】吹き出し口&ルーバー掃除と「お掃除棒」の作り方
吹き出し口は、冷たい/暖かい空気が最後に出てくる出口です。ここが黒ずんでいたり、カビが見えていると、そのまま部屋中に飛び散ってしまうことになります。
5-1. 吹き出し口・ルーバー掃除で用意するもの
こちらも家にあるものでOKです。
キッチンペーパー
割り箸
輪ゴム
台所用の中性洗剤
ぬるま湯
5-2. お掃除棒の作り方と掃除手順
① ここでもコンセントを抜く
フィルター掃除と同じく、運転停止&コンセント抜きは必須です。
② ルーバー(羽根)を手で回す
吹き出し口にあるルーバーを、そっと手で回してみましょう。中が見える角度まで動かせると掃除しやすくなります。
※軽く動かしても全く動かない機種は、無理に力を入れず、そのままの位置で届く範囲だけを掃除してください。
③ 「お掃除棒」を作る
作り方はとても簡単です。
割り箸の先にキッチンペーパーをふんわり巻き付ける
その上から輪ゴムでギュッと固定する
これだけで、細かいスキマにも届く“お掃除棒”の完成です。
④ お掃除棒で吹き出し口の中を拭く
ぬるま湯に、少量の中性洗剤を溶かした水を用意する
お掃除棒を浸けてから、しっかり絞る(びしょびしょ厳禁)
吹き出し口の内側、見える範囲をやさしく拭く
黒い円筒状の送風ファンには強く押し当てず、軽くなでる程度に
最後に、洗剤の入っていないぬるま湯に浸したキッチンペーパーで、二度拭きして洗剤成分を残さないようにします。
※奥までカビがびっしり見える場合や、不安を感じる場合は、無理をせずプロに任せたほうが安心です。
6. 【室外機】掃除の手順とドレンホースのケア
室外機は、室内の熱を外に逃がしたり、外の熱を取り込んだりする重要なパーツです。ここがホコリやゴミで詰まっていると、エアコンの効きが悪くなることもあります。
6-1. 室外機掃除で用意するもの
洗車ブラシなどの大きめのブラシ
古歯ブラシ
ほうき・ちりとり
掃除機
布
6-2. 室外機・ドレンホース掃除の流れ
① 室内機の電源を切り、コンセントを抜いておく
室外機だけ触る場合でも、室内機側の電源は切っておきます。感電防止のためです。
② 室外機カバーのホコリ・砂ぼこりを落とす
ほうきやブラシで、カバーについた砂ぼこり・クモの巣・落ち葉などを取り除く
前面の網目部分は、ブラシで汚れをかき出し、掃除機で吸い取る
カバー表面だけなら、軽く水拭き・水洗いしても大丈夫です(内部に水を入れないように注意)。
③ ドレンホース(排水ホース)を掃除する
ドレンホースとは、室内機から出る水を外に出すホースのことです。ここが詰まると、室内機から水漏れすることがあります。
ホースの出口付近に泥やゴミが詰まっていないか確認
古歯ブラシなどで軽くかき出して、通り道を作る
詰まりが不安な場合は、市販のドレンホース用ポンプを使う方法もあります。
④ 室外機まわりを片付ける
室外機の周りに物を置かない
落ち葉・ゴミはほうきでサッと掃く
室外機の前後30cm〜1mほどは、できるだけ風通しの良い状態にしておくと、エアコンの効きが良くなります。
7. 自分で掃除するときのNG行動3つ
ここで一度、「絶対にやらない方がいいこと」を整理しておきます。
エアコン本体に直接水をかける→ 精密機器に水が入り、故障や感電の原因になります。
スプレータイプのエアコンクリーナーを内部や電装部品に吹きかける→ 洗剤や水分が基板などにかかると、ショートや火災のリスクがあります。
自分で分解して内部までバラす→ 元に戻せなくなる、誤って部品を破損してしまう、などのトラブルが多いです。
「フィルター」「見える範囲の吹き出し口」までにとどめると決めて、そこを丁寧に掃除する方が安心です。
8. 自分で掃除できない部分はプロにおまかせ!完全分解洗浄とは
エアコンの中で、特にカビがたまりやすいのは、
アルミの板がびっしり並んだ熱交換器
風を送り出す送風ファン
水がたまるドレンパン
といった 「内部の見えない部分」 です。
これらを徹底的にキレイにするのが、プロによる**エアコンクリーニング(完全分解洗浄)**です。
一般的な流れは、
前面パネルやカバー、必要な部品を分解
エアコン本体と周りの壁や床をビニールで養生
専用の洗剤を使い、専用の高圧洗浄機で内部を丸洗い
たっぷりの水で洗剤と汚れをすすぐ
防カビ剤で仕上げる
といったイメージです。
「フィルターや吹き出し口を掃除してもニオイが消えない…」「送風ファンの奥が真っ黒になっている…」
といった場合は、完全分解洗浄を検討するタイミングと言えます。
9. プロ掃除後にキレイを長持ちさせる3つのコツ
せっかくプロに依頼してキレイになったエアコン。できればその状態を長く保ちたいですよね。
ポイントは次の3つです。
冷房使用後は「送風運転」で中を乾かす
冷房を止めたあと、約1時間ほど送風で運転する
内部クリーン機能付きなら、その機能を活用
こまめに換気をする
エアコンは部屋の空気を吸い込んで再び出しています
室内のニオイやホコリが少ないほど、エアコン内部の汚れも少なくなります
フィルターを2週間に1回掃除する
ホコリが目詰まりすると、効きが悪くなり、電気代もアップ
こまめなフィルター掃除は、節電にも効果的です
10. FAQ(よくある質問)
Q1. エアコン掃除はどのくらいの頻度でやればいい?
フィルター掃除:2週間に1回が理想(最低でも月1回)
吹き出し口・ルーバー:汚れが気になり始めたら、シーズンごとに1回
室外機・ドレンホース:年に1〜2回
プロのエアコンクリーニングは、一般的には1〜2年に1回が目安と言われています。
Q2. お掃除機能付きエアコンなら掃除不要?
いいえ、お掃除機能付きでもフィルター清掃は必要です。自動で取ったホコリをためておくボックスがいっぱいになると、機能が十分に働かなくなります。また、内部のカビまでは防ぎきれないので、プロのクリーニングが必要になることもあります。
Q3. 市販のエアコンクリーナーは使っても大丈夫?
使い方を誤ると、電装部品にかかって故障や火災の原因になることがあります。どうしても使う場合は、
フィルターや表面だけに使う
基板や配線部分には絶対にかけない
といった点に注意が必要です。内部の徹底洗浄をしたいなら、プロに任せたほうが安心です。
Q4. エアコンのニオイがなかなか取れない…
フィルター・吹き出し口・ルーバーを掃除してもニオイが残る場合は、内部の送風ファンやドレンパンにカビが発生している可能性が高いです。
この場合は、自分でどうにかしようと無理をせず、完全分解洗浄を依頼する方が結果的に早く・安全に解決できます。
まとめ|できるところは自分で、奥の汚れはプロに
エアコン掃除は、「自分でできるところ」と「プロに任せるところ」を分けるのがポイント
自分でできるのは、フィルター・吹き出し口・ルーバーの手の届く範囲・室外機周り・ドレンホース出口など
掃除前は必ず「電源OFF・コンセント抜き」「水をかけない」「分解しない」の3ルールを守る
フィルター掃除は
表から掃除機
裏から水洗い
しっかり乾燥が基本
奥のカビやしつこいニオイは、自分で無理せずプロの完全分解洗浄に任せるのが安心
「無理に全部自分でやろう」とせず、できるところは自分でこまめに、できないところはプロにというスタンスでいけば、エアコンを長く・安全に・快適に使うことができます。
豆知識|フィルター掃除だけで電気代が変わる?
実は、エアコンのフィルターをこまめに掃除するだけで、冷房や暖房の消費電力が数パーセント下がると言われています。
フィルターが目詰まりすると、エアコンは空気を吸い込むために余計な力を使う必要があるため、そのぶん電気代もアップしてしまいます。
つまり、
2週間に1回の「ちょっと面倒なフィルター掃除」= 毎月の電気代を静かに節約してくれる“優秀な投資”
とも言えるわけです。
「今日は5分だけ、フィルターの日!」と決めてしまうと、意外と続けやすいですよ。
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